


株式会社マルクニイトーが美濃焼の新たな食器ブランドを目指して取り組む、「MERU (メルー)」
プロユースの品質を基礎としながら、更には業務用食器のニーズや可能性を広域的な拡がりの中で捉えたものづくりの表現にチャレンジしております。
MERUのプロダクトにおいて大切にしていることは、シンプルに、個性豊かであることと、そのために手間を惜しまないことへの追求です。
MERUらしい陶磁器ならではの多彩な表現や、私たちが仕事において体現する姿勢を通じ、ものづくりのわくわくするよう高揚感や、
食の仕事に携わるおもしろさを、皆様と深く共有できたらと考えております。。
美濃焼の生産地である岐阜県土岐市で産地問屋を生業とし、70年以上が経ちました。
昔から今へ受け継がれる大切なこともあれば、私たちが未来を見据えて考え抜き、新たに実行せねばならないこともあります。
そうしなければ、もしかしたら日本のものづくりはなくなってしまうかもしれません。
変化の荒波の中で、大きな海原の中で、今はまだ小さなMERUですが、私たちが取り組んでいることは、人とものを未来へと繋いでいくこと。
ものづくりは、今の時代もおもしろい。
このワクワクするような“ものづくり”を、世界へ、未来へと、繋げていきたいです。
その為にMERUの目指すものづくりは、
ヒマラヤ山脈には、かつて難攻不落とまで言われた岩壁への非常に険しい登山ルートがあります。
そのルートの辿り着く先には、現地の言葉で「背骨」を意味する“メルー”という峰がそびえ立っているのです。
その美しくも過酷な大自然へ果敢に立ち向かっていく登山家たち。
そして、何年もの歳月、敗北、数々の苦難、それら全てを乗り越えて、
その壮大な挑戦を人類史上初めて成功させた登山家たちがいます。
彼らの一人は言いました、 「情熱の追求は必ずしも美しいものではない。そこには葛藤や、迷いや、苦しい妥協が溢れている。」と。
これがまさに、私たちの陶器のものづくりに通ずるところがあるのです。
陶器も元をたどれば土です。土をこねて火で焼いています。
自然のものを相手に、人間の手で形作っていくこのものづくりは、容易く思い通りにいくものでは決してありません。
途中で妥協したくなることも、何が正解か分からなくなることも、いっそ諦めたくなることも幾度となくあります。
それでも私たちの情熱は、「この美濃焼の産地から世界へ、本当に良いものを届けたい。」ということ。
今はまだ立ち上げたばかりの美濃焼の新ブランドMERUですが、
一人でも多くの方に良いものを届けられるよう、 そして喜んで頂けるように、
誠実に真剣にものづくりに向き合っていきたいと思っています。